木工のサンドペーパーは何番を使う?番手の順番や塗装前の下地処理について

木工のサンドペーパーは何番を使う?番手の順番や塗装前の下地処理について
木材

2026.08.28 DIYコラム

木工のサンドペーパーは何番を使う?番手の順番や塗装前の下地処理について

木工DIYで欠かせない「サンドペーパー(紙やすり)」
しかし、ホームセンターに行くと「#80」「#240」など番手と言われるさまざまな数字が並んでおり、「結局何番から使えばいいの?」「どういう順番で磨くのが正解?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、サンドペーパーは「木材の状態に合わせた番手から始め、段階的に番手を上げていく」のが基本です。
また、塗料の種類に合わせた適切な研磨を行うことで、塗装の仕上がりが劇的にきれいになります。

この記事では、サンドペーパーの番手の意味や選び方、正しい順番、塗装前の下地処理の手順まで分かりやすく解説します。

木工で使うサンドペーパーの「番手」とは?

サンドペーパーには「#80」「#120」「#240」などの数字が表示されており、これを「番手(ばんて)」と呼びます。
番手によって目の粗さや削れ方が異なるため、木材の状態や作業の目的に合わせて選ぶことが大切です。

番手の数字が小さいほど目が粗く、大きいほど細かい

サンドペーパーの番手は、表面についている研磨粉の粒の大きさを表す目安です。
基本的には、 「#80」のように数字が小さいほど目が粗く、「#400」のように数字が大きいほど目が細かくなります。

目が粗いサンドペーパーは削る力が強く、木材の大まかな凹凸や傷を削り落とす作業に向いています。
一方、目が細かくなるほど削る力はおだやかになり、表面をなめらかに整える作業に適しています。

「数字が大きい=たくさん削れる」というわけではないため、「数字が小さい=粗い(よく削れる)」「数字が大きい=細かい(整える)」と覚えておくと失敗しません。

粗目・中目・細目の違いと適している作業

木工で使うサンドペーパーは、番手によって大きく「粗目」「中目」「細目」に分類されます。
それぞれ得意な作業が異なるため、木材の状態に合わせて使い分けましょう。

種類 番手の目安 適している作業
粗目 #80〜#120 木材の凹凸を整える、傷や古い塗膜を削る
中目 #180〜#240 表面をなめらかに整える、塗装前の下地を整える
細目 #320〜#400 よりなめらかに仕上げる、塗料の重ね塗り間の研磨

例えば、表面がザラザラした荒木にいきなり細目を使っても、効率よく削ることができません。
逆に、最初から綺麗な木材に粗目を使うと、かえって深い傷をつけてしまいます。

サンドペーパー選びは「細かいものを選べば綺麗になる」わけではなく、現在の木材の状態に合った番手からスタートすることが最大のポイントです。
 

木工ではサンドペーパーを何番から使う?

木工でサンドペーパーを使う場合は、基本的に粗い番手から始め、少しずつ細かい番手へ変えていきます。
ただし、必ず一番粗い目から始める必要はありません。
木材の表面がどの程度整っているかを確認して、最初に使う番手を選びましょう。

基本は「粗目→中目→細目」の順番で研磨する

サンドペーパーを使う基本的な順番は、粗目(#80〜#120)→中目(#180〜#240)→細目(#320〜#400)です。

まず粗目で大きな凹凸や傷を削り、中目で粗目の削り傷を消しながら整え、最後に細目を使って滑らかな表面に仕上げていきます。

ただし、これはあくまで基本の流れです。
木材の状態や最終的な仕上げ方法によっては、途中の番手から始めたり、中目で作業を終えたりすることもあります。

木材の状態によって最初に使う番手は変わる

最初に使う番手は、木材の表面の状態を見ながら選びます。

荒木(あらき・切りだしたままでザラザラした木材)
表面に大きな凹凸やささくれがあるため、#80〜#120の粗目からスタートすると効率よく平らになります。

プレーナー処理材・集成材(ホームセンターなどで売られている一般的な木材)
あらかじめ表面がある程度整っているため、粗目は省いて#180〜#240の中目から始めて十分です。

「木工なら絶対に#80から削らなければいけない」と思い込まず、木材の表面を触って確認し、無駄に粗い番手で傷をつけないことが大切です。

順番に番手を上げる必要がある理由

粗目からいきなり細目へ飛ぶのではなく、段階的に番手を上げるのには明確な理由があります。

粗いサンドペーパーで削ると、木材の表面には目に見える研磨傷が残ります。
次に「少し細かい番手」を使うことで、その傷を少しずつ小さく均一にしていくのが研磨の仕組みです。

例えば、#80のあとにいきなり#400を使うと、#80でついた深い傷を#400だけで消すのは非常に時間がかかります。
削りきれずに傷が残ったまま塗装すると、塗ったあとに傷が浮かび上がって汚く見える原因にもなります。

違う番手のサンドペーパーを何枚も用意する必要はある?

サンドペーパーには多くの番手がありますが、すべての番手を一通り買いそろえる必要はありません。
番手を上げるときは、「現在の番手の1.5〜2倍くらいの数字」を目安に刻んでいくのが基本です。

例:荒木から仕上げる場合: #80(粗目) → #180(中目) → #320(細目)
例:きれいな集成材から仕上げる場合: #180(中目) → #320(細目)

このように、間に1〜2種類挟む程度で十分にきれいに仕上がります。
DIY初心者であれば、まずは「#120」「#240」「#400」あたりの代表的な番手を揃えておくのがおすすめです。
 

塗装前は何番まで研磨すればいい?

木材の塗装前は、一般的に#180〜#240程度を仕上げの目安として研磨します。
ただし、適した番手は使用する塗料や求める仕上がりによっても異なります。
細かく磨けばよいとは限らないため、塗料に合わせて調整しましょう。

塗料の種類(オイル・ニス・ペンキ)による仕上げ番手の違い

塗装前にどこまでサンドペーパーをかけるかは、使用する塗料によって変わります。
DIYでよく使われる塗料では、次の番手をひとつの目安にすると分かりやすいでしょう。

塗料の種類 塗装前の番手の目安 ポイント
オイル(染み込ませる塗料) #180〜#240程度 木目を生かした自然な仕上がりに向いているため、表面を均一に整えておく
ニス #180〜#240程度 表面の傷や凹凸が仕上がりに影響しやすいため、丁寧に研磨する
ペンキ #180〜#240程度 表面を整えておくことで、塗料を均一に塗りやすくなる

基本的には、いずれも#180〜#240程度が塗装前の下地処理に使いやすい番手です。
ただし、塗料の商品によって推奨される下地処理が異なる場合があるため、使用前にメーカーの説明も確認してください。

また、#320や#400などの細目まで磨けば必ず仕上がりがよくなるわけではありません。
必要以上に細かく研磨すると、塗料の種類によっては塗料が木材に染み込みにくくなることもあります。

まずは#180〜#240程度を塗装前のひとつの目安として、使用する塗料や木材の状態に合わせて調整するとよいでしょう。
 

サンドペーパーを使った木材の下地処理の手順

使う番手が決まったら、実際に木材の下地を整えていきましょう。
きれいに仕上げるためには、番手選びだけでなく研磨のやり方も大切です。
ここでは、DIY初心者でも失敗しない基本の手順を4つのステップで紹介します。

1.作業環境を整え、スタートの番手を選ぶ

まずは木材の表面を確認し、スタートする番手を決めます(ザラザラな荒木なら#80〜#120、綺麗な木材なら#180〜#240)。

研磨を始める前に、木材が動かないようクランプなどでテーブルにしっかり固定しましょう。
また、想像以上に細かな木粉が舞うため、作業場所の換気をし、マスクや保護メガネを着用するのが安全です。

2.「あて木」を使って木目に沿って研磨する

サンドペーパーを手だけで持って磨くと、指先だけに力が入り、表面に凹凸(削りムラ)ができてしまいます。

平らな面を磨くときは、四角い木片や市販の「サンディングブロック」にサンドペーパーを巻き付けて使いましょう。
面全体に均等な力が加わり、真っ直ぐ平らに削ることができます。

研磨するときは力任せに押し付けず、必ず「木目に沿って」一定方向に滑らせるのがコツです。
粗い番手で削れたら、順番に細かくしながら表面をツルツルに整えていきます。

3.水拭きして毛羽立ちを再度研磨する

一度研磨したあとに水拭きをし、乾燥後にもう一度サンドペーパーをかけると、木材の表面をよりなめらかに整え、塗装後もきれいに仕上げやすくなります。

研磨してなめらかになった木材でも、水分を含むと表面の細かな繊維が起き上がり、「毛羽立ち」が発生することがあります。
そのまま水分を含む塗料を塗ると、塗装後に表面がザラついてしまうこともあります。

そこで、研磨→水拭き→乾燥→再研磨の順番で下地を整えます。
水拭きによってあらかじめ毛羽立たせ、乾いてから細かなサンドペーパーで軽く研磨することで、表面をよりなめらかにできます。

必要に応じてこの作業を2回程度繰り返し、毛羽立ちが少なくなってから塗装すると、つるつるとした仕上がりを目指しやすくなります。

4.研磨粉をしっかり取り除いてから塗装する

研磨が終わったあとの木材には、目に見えない細かな木粉がたくさん残っています。
この粉を残したまま塗装すると、塗料に粉が混ざり、表面がザラザラした汚い仕上がりになってしまいます。

大まかな粉: 刷毛や乾いた布、掃除機で吸い取る
微細な粉: 固く絞った雑巾で拭き取り、完全に乾燥させる

表面を手で触って粉がつかなくなり、さらさらな状態になったことを確認できたら下地処理は完了です。
 

初心者がサンドペーパーを使うときの注意点

サンドペーパーを使うときは、木材に余計な研磨傷をつけないよう「木目に沿って一定方向に動かす」のが基本です。
木目を横切るように削ると深い傷が残り、塗装したときに目立ってしまいます。

また、凹凸が気になる場所があっても、同じ場所ばかりピンポイントで削るのは避けましょう。
その部分だけがへこんで全体が波打つ原因になるため、時々手で感触を確認しながら全体を均一に研磨するのがコツです。

「最初から綺麗にしたいから」といきなり細かい番手(#320など)から始めるのもNGです。
細目には大きな凹凸を削る力がないため、必ず木材の状態に合った粗さからスタートしてください。

なお、サンドペーパーを使い続けると木の粉が詰まる「目詰まり」を起こして削れにくくなります。
削れ味が落ちたと感じたら力任せに押し付けず、早めに新しいサンドペーパーへ交換するとキレイに仕上がります。
 

おわりに

木工で使うサンドペーパーは、番手によって目の粗さや得意な作業が異なります。
基本的には「数字が小さい=粗い(削る)」「数字が大きい=細かい(整える)」と覚えておきましょう。

研磨作業は 粗目(#80〜#120)→中目(#180〜#240)→細目(#320〜#400) の順番が基本ですが、すべての番手を揃える必要はありません。
きれいな集成材なら中目からスタートするなど、木材の状態に合わせて柔軟に選ぶのがコツです。

また、塗装前の仕上げは#180〜#240程度が目安ですが、オイル・ニス・ペンキなど塗料の特性やメーカーの推奨に合わせて調整することで、より美しい仕上がりになります。

サンドペーパーによる下地処理は少し手間がかかる工程ですが、作品の見た目や手触りをガラリと変える大切な作業です。
ぜひ正しい番手の選び方と順番を押さえて、満足のいくDIY作品を仕上げてみてください。

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